材料とか道具とか
- 100円の腕時計(自分の行動圏では、キャンドゥぐらいしか見つからなかった)
- ルーター(腕時計のフレームぶった切るのと、穴を開けるのに使った)
- カッターナイフ
- マイナスドライバー(裏蓋の隙間に入る厚みのもの)
- チェーンとか金具とか
- デコレーション素材(文字盤とか針とか)
- やすり
注意!
電池の裏蓋は、はめ込み式以外のものもあります。
竜頭を抜くと、専用の工具がなければもとに戻せないような精密な作りの時計もあります。
精密機器は、分解の方法を間違えると一発で壊れます。
壊れてもいいという前提で分解してください。
・安物の時計なので、素人でも組立できる構造だろう
・素人でも組み立てられるように、必要以上に開けられない構造だろう
という判断の下で分解しています。
分解する手順
1.不要なパーツを外す
まず時計を触るなら最初にすべきこと。
竜頭を引っ張って、針の動きを止めてください。
さて、バントを外します。
今回は付属のバンドはポイするので、躊躇せずにカッターで切りました。
が、腕時計のバンドはバネ式の金具で止まっているので、専用の工具がなくても構造を知っていれば外すのは外せます。
写真2枚目のカッターナイフで示している溝に、何か薄い金属を引っかけて、金具の中心側に向かって力を入れればバネが縮んで外せます。
取り付けは、専用の工具があったほうが断然楽です。
出先で分解し始めたため、上下分からなくなったら困るなーと思い、途中までベルト片方だけ残っていますがあまり気にしないでください。
2.裏蓋を外して電池を抜く
時計を裏返し、裏蓋のくぼみを探します。(写真では赤で囲っている部分です)
安い時計はだいたいはめ込み式なので、このくぼみにマイナスドライバーを差してひねれば開きます。
開けられたら、まず電池を外してください。
感電や故障を防ぐためです。
3.竜頭を抜く
どんな時計でも、文字盤を触りたければまず竜頭を抜かねばなりません。
竜頭をぬけるところまで分解したいのですが…ネジが一切見つからない…!
はずれたー!?!?!?
びびびビックリするわ!!!
竜頭曲げたかと思って焦った!!!!!
どうやら竜頭以外、外せるものはなさそうですね。
銀色の平たい金具に、なにやら工具で押さえるんじゃね?っていうくぼみがあったので、指で軽く押さえながら竜頭を引っ張ったらあっさり抜けました。
強く押さえると、かえって押さえられて抜けない気がします。
4.針と文字盤を外す
針は薄い金属製で簡単に曲がるので、外すときは注意してください。
- 針先ではなく、付け根の丸い金具を掴む
- 一箇所をこじるのではなく、対角を掴んで文字盤から水平に引き抜く
- 針を付けるときも、丸い金具の対角に均等に力を加えて押し込む
- 針の順番は、短針・長針・秒針の順
文字盤は隙間から見た感じ、厚紙を両面テープで止めているだけっぽいので引っぺがしました。
ビンゴ。
分解した状態
竜頭曲げてないか心配になったので、とりあえず秒針・竜頭・電池だけ戻してみました。
ちゃんと動いてました。
安い=チェックしなくても動く「そこそこの品質」で大量に生産できる=素人が簡単に早く組み立てられる構造
と踏んでましたが、本当にビックリするほどパーツがないw
文字盤・針・ムーブメント・竜頭・電池・ケースのみ!
サイズが一種類しかないのがネックですが、スチームパンクとかコスプレ用に遠慮無く改造できますな。
逆に、レジン封入用に取れるパーツはほぼないw
サイズの件は、白いパーツ外せたら一回り小さくできそうですが、今回はそこまで改造したかったわけではないので試していません。
(パート先で使う時計が欲しくて、安い時計を好きなデザインに改造しようと思った)
文字盤外した状態でケースに入れてみたら、案外白いパーツ目立たないし、機械が透けて見える懐中時計みたいな雰囲気でかわいいと思ったので、そういうデザインの文字盤にしようと思いました。
組み立てる
組立手順は分解の真逆ですな。
- 文字盤を好きな角度で貼る。
- 針を取り付ける。
- ケースにムーブメントをセットし、竜頭を差す。
- 電池をセットし、裏蓋をはめる。
- 時間を合わせて、竜頭を押し込む。
分解したのが出先だったので、適当に考えて竜頭の位置を12時にしましたが…
ケースの改造済んだら、竜頭を10時にしたほうがよかったなあ…
ケースの形状決めてから、文字盤や針を改造したほうがいいです;
改造点
- 文字盤…直径30mm、穴2.5mm。Inkscapeでデザインしてコピー用紙に印刷。
- 針…蓄光パウダー入りの着色レジンで、グラデっぽくなるように着色。パウダー少なくてあまり光らないw
- フレーム…ミニルーターの切断砥石で大まかにぶった切り、ガラスの爪ヤスリで整えただけ。三角カンとチェーンを二重コイルで繋ぎ、反対側のチェーン端はCカンで安全ピンを付け、ポケットの内側に固定できるように。
注意点とか
- 針は、文字盤の12時0分0秒の位置でセットして、後で竜頭を回して時間を合わせること
- 針や文字盤にデコレーションする場合は、厚みに注意する(文字盤にスワロ貼るなら、短針の長さよりも外側にしないと危険)
どうせプラスチックのゼンマイ一つしか「動いてる」と目に見えて分かるパーツがないんで、リアルな時計の画像を写真用紙に印刷して貼るほうがテンション上がるかもしれない。
レンズ部分くりぬいて直径25mmぐらいのドーム型パーツはめたら、ワンピのアレみたいになって楽しそうだなー。
スチパン系の小道具のベースとしていろいろできると思った!