プラバン+色鉛筆+UVレジンのチャーム

シェアする

チャーム1 チャーム2 チャーム3

挙式で、親族や、余興その他をお願いした友人などにばらまいていたチャームです。

材料とか道具とか

  • プラバン(0.2mm)
  • 紙やすり(荒目)
  • 顔料マーカー(カラーマスター・ミリなど)
  • 色鉛筆
  • 回転式ベルトパンチ(1穴パンチでもOK)
  • はさみ
  • エンボスヒーター
  • タオル
  • シリコンの蓋
  • UVレジン
  • ラメ(偏光するもの)
  • メタリックパウダー
  • 顔料(白)

プラバンに色鉛筆で柄を書き、縮めた後、UVレジンでコーティングしています。

作り方

生放送で垂れ流していて、あんまり写真がないです。
プラバンは厚みが薄いほど、よく縮みます。
完成時の大きさが小さくなってしまいますが、それだけ細かい柄が描けるということです。
そのため私は0.2mmを好んで使っています。
IMG_1069
0.2mmで作ると、だいたいこれぐらい縮みます。
下絵が鉛筆だったので、写真が見にくくてすみません。

1.プラバンに紙やすりで傷を入れます

プラバンの片面に、紙やすりでやすって傷を入れます。
そんなに深く削る必要はありませんが、満遍なく削らないとキレイに着色できません。
上下、左右、45°、135°でかけると良いです。
細かいプラの粉が出るので、新聞紙などを敷き、マスクかけるのをオススメします。

面倒なら、最近はセリアで「色鉛筆が使えるプラバン」というものも手に入ります。
白色プラバンとは別物ですが、白色プラバンでもマットタイプは色鉛筆が使えますので、お好みで。
白色プラバンは焼いても真っ白。
色鉛筆が使えるプラバンは、焼くと小傷のサイズも小さくなるため半透明になります。

2.光沢面にマーカーで絵を書きます

裏表で異なる印象を楽しめるようにしたいので、なるべく少ない線で絵を書いています。
ハサミで切るときに線がこすれて消えたりするのでざっくり書けばOK。

私が使っているマーカーはアルコール系インクですので、書き損じてもレジン拭き取り用のアルコール消毒液で落とせます。

わざわざ光沢面に書いた理由は、裏表使うことで立体感を出したかったとか、表情を変えたかったとかも理由ですが…
理由の一つはこれもあります。
IMG_1063
これはやすった面に、いろんなペン類で絵を書き、レジンでコーティングしたテストです。
粘度が低い油性ボールペン、乾燥が早い油性ペンは、やすった面でも滲まず書けましたが、レジンでインクが溶けました。
滲んでいない0.3と0.8のマーカーは今回使用しているのと同じマーカーで、レジンには溶けませんが、書いて乾くまでの間にやすりの傷をインクが流れてしまっています。
それで、レジンに溶けないマーカーを光沢面に使うことにしました。
シャーペンは、ぐりぐり書いたところは筆跡がしっかり出ています…一回で書くようにしましょう。

3.線より少し大きく切り離します

画用紙など厚みのある紙にお絵かきしたことがあれば分かると思いますが、紙の端っこはキレイに塗ったり書いたりするのが難しいため、大きめに切り離します。

4.パンチで穴を開けます

一穴パンチで、穴を開ける場所もわかりやすいため、ベルト用のパンチを愛用しています。
ただ、プラバンを連続してパンチすると、うまく抜きカスが排出されずに目詰まりしました。

一回ずつ毛抜きなどで取り除くか、抜けなくなった時点でエンボスヒーターで熱して取り除くなどしています。

ベルト用のパンチは穴の径が事務用のものよりはるかに小さいので、プラバンの場合は本当に目立たなくできるのでオススメです。
私が使っているものは2mm~4.5mmで0.5mm刻みのものですが、プラバン+UVレジンなら3.5mm~4.5mmぐらいがオススメです。
それより小さいと、焼き縮めてレジンを盛った際に、穴が埋まることが多いです。

5.やすった面に色鉛筆で柄を書きます

プラバンのやすった面にお絵かきします。
縮むとかなり線が細くなり、色が濃くなりますので、色鉛筆でも緻密な模様が描けます。
別に色鉛筆じゃなくても、パステルでもコピックでも構いません。

6.輪郭で切り取ります

はさみで輪郭線にて切り取ります。
カットラインはあまり微調整が聞かない部分で、マーカーによる線は書き直しがきくので、線で切ることよりも、シルエットがキレイになるよう意識して切ると、上手くできます。
また、はさみではなくプラバンのほうを回すようにすると、上手く切りやすいです。

7.マーカーの線を整えます

ここまででかなり線が薄くまだらになっていると思います。
再度、マーカーでキレイに線を書いてください。

8.プラバンを縮めます

一般的な、トースター+アルミホイル+本+クッキングシートで問題ありませんが、私の場合はワークショップをやる前提ですので、なるべく軽量かつコンパクトなのが重要でして…

大きめに畳んだタオルに、小さめに畳んだタオルを重ね、その上にシリコンモールドやシリコンの蓋を乗せ、レジンのステンレス調色スティックで押さえながらエンボスヒーターでプラバンを加熱します。
タオル2枚で十分テーブルを保護できます。
目に見えて縮む様が見えるため、体験者により楽しんでいただけます。
トースターよりも消費電力が小さいというメリットも。
金属のスティックは熱しやすく冷めやすいため、二本以上用意して、一回ごとに違うものに持ち替えています。

プラバンは強く温められたところから縮むので、くるっと反り返り始めたら、その裏側に熱風を当てるつもりでヒーターの向きを変えると良いです。
また、なるべく細かいところから縮めていくほうが失敗しにくいです。

9.ラメ入りレジンでコーティングします

IMG_1072 IMG_1073
写真は、色鉛筆で絵を書いたものと、何も書いていないものを縮めた時の比較。
レジンの使用量を計ってみたいと思ってこうしましたが、この記事書いてる時点でまだ計っていませんorz

表から見た場合は柄が奥になるので、ラメとメタリックパウダーは少量にし、キラキラしているけれど柄を見るのに差し障りがない透明度で止めておきます。
ホワイト顔料は加えません。

裏から見た場合は柄が手前になるので、少しぐらい見えにくくなっても大丈夫です。
ラメは表と同じぐらいにし、メタリックパウダーとホワイト顔料は表よりも多めにします。

これで両面を一回ずつコーティングします。
隙間ができていた場合は、そこにレジンを足してもう一回硬化してください。

10.ハードレジンでコーティングします

ぷっくりするように透明のレジンを盛り、硬化して完成。

金具は三角カン、Cカン、カニカン、松葉ストラップを使用しています。

プラバンの厚みがあるため、裏表に柄を分けることでも雰囲気が変わりますが、レジンをぷっくり盛ることで、レンズ効果も働きます。
これにより、表から見た場合は線がハッキリ主張していて、裏面の柄が続いているように錯覚します。
裏から見た場合は乳白色のレジンも加わって線が見えにくくなり、柄とシルエットが強調されます。