低予算シルクスクリーン

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先日のオフで、以前から試してみたかったシルクスクリーンをやらせてもらいました。
いかに低予算でできるかをやってみました。

購入した道具類(6540円)

  • 木枠のフォトフレーム…\100
  • 画鋲…\100
  • トレーシングペーパー…\100 →手書きで原稿を作る場合
  • 黒いペン…\100 →手書きで原稿を作る場合
  • 黒いスポンジケース…\100
  • ゴムべら(タイル目地用)…\100
  • 刷毛…\100
  • 調理用シリコンペーパー…\100
  • Tシャツ君用スクリーン…\3500 →5枚入の1枚を4等分して使用
  • Tシャツ君用リペア液…\350 →成分的にマニキュアのトップコートで代用可
  • Tシャツ君用インク…\500 →耐久性を求めないならアクリル絵の具でOK
  • Tシャツ君用スプレーのり…\650 →百均のでOKだがスプレーのりであることが重要
  • インクジェット用OHPフィルム…\840 →PCで原稿を作る場合。10枚入の1枚を4等分して使用

下準備

  • フォトフレームからパネルや金具などを全て取り除いて枠だけにする。
  • スポンジケースをフォトフレームの穴の大きさに切る。
    →感光する際に光が隙間から入ってしまうのを防ぐため。

手順

(1)原稿を作る

手書きの場合、トレーシングペーパーにペンで絵を書いて原稿を作る。
PCの場合、データを作成してモノトーンでOHPフィルムに印刷する。
光が透けないように、とにかく濃く印刷できる設定で印刷すること。
※Canon Pixusシリーズの場合
用紙の種類:プロフォトペーパー
印刷品位:きれい
色/濃度:マニュアル(濃度を最も濃くする)
この設定で、いい感じで印刷できました。
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黒い部分、光がほとんど透過していないことがわかります。

(2)原稿にスプレーのりをつける

原稿の不要な部分は適当に切り落とし、スプレーのりをまんべんなくかけて少し乾燥させる。
薄く均一にのりをつけること。
感光する際に少しでも原稿が浮いてしまえばそこから光が入ってしまい、きれいに感光できなくなる。

(3)木枠にスクリーンを張る

できるだけ暗い部屋で、枠に合わせて切ったスクリーンを画鋲で枠に止める。
隣の部屋ぐらいなら電気をつけていても大丈夫でした。
スクリーンを切る際、引っ掛けないように注意して丁寧に切ること。
のちのち印刷するので、画鋲はしっかりとめるのが大事。

(4)スクリーンに原稿を密着させる

↓この部分に黒いスポンジを詰め、スクリーンに隙間ができないようにする。

↑原稿はこちらの面に外側から貼り付ける。
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写真は原稿を貼った状態。(感光後に明るい場所で撮影、作業は暗い場所で行うこと)

(5)感光する

うちの洗面所の蛍光灯で、5cmぐらい離してだと、3分感光で成功。
まんべんなく光が当たるように、手で持って動かしてました。

(6)スクリーンを洗う

うまく感光できていた場合、シャワーの水勢だけでキレイに抜けた。
細かい屑を刷毛で丁寧に落とし、乾燥させる。
ピンボケしているが、写真は乾燥後のスクリーン。
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紫の部分が感光して残った部分、白い部分が感光しなかったため水で流れて網が露出している部分。

(7)ピンホールがあれば、リペア液で補修

ピンホールがなければ必要なし。
印刷を重ねてスクリーンに穴があいたり傷が入った場合も、小さい傷や穴ならリペア液で修復可能。

(8)印刷する

印刷する素材に出来上がったスクリーンを密着させ、インクをスクリーンの余白部分に置いて、ゴムべらで一気に印刷する。
不安なら往復してよい。
スクリーンを水平に持ち上げて外す。

(9)仕上げ

ドライヤーで軽く乾燥させる。
Tシャツくんのインクは熱を加えると固まるため最後にアイロンをかける。
シリコンペーパーのつやつやした面をインク側にして、シリコンペーパーの上からアイロンを数秒乗せる。
熱を加えるだけなので、押さえつけたり動かす必要はない。
写真は紙コースターでのテストプリント。
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インクがはみ出てるのは、最初の慣れないうちに試したせいですw

オフ用に、百均で買ったコルクコースターと、コットンバッグに印刷しました。
なかなかいい感じにできたと思います。
コースターはインクがゴム状になっていたので滑り止め効果を発揮していたように思います。
水洗いしても大丈夫でした。

メモ

  • 紙質で時間変わりまくるので、割高でもトレペかOHPフィルム使うほうがいい。
  • クリアファイルにテスト印刷したら、爪で擦ると一部インクが剥がれた。離型剤かなにかを拭っていなかったためと思われる。洗うなり拭くなりすること。
  • Tシャツなど布に印刷するなら、やる前に洗濯してアイロンかけた方が仕上がりが良いと思う。

露光に関するメモ

1回目

太陽光(曇り)、露光時間記憶になし。
歯ブラシでこすったせいで残るはずの部分も落としてしまった。
柔らかい刷毛を使うこと。

2回目

太陽光(曇り)、露光時間30分。
スクリーンをカットしたときに引っかけたようで、一本線が入ってしまった。
補修液で補修し、無事印刷できた。
補修液の成分見た感じ、専用のものを買わなくてもマニキュアのトップコートで良いと思う。
買ってそのままのクリアファイルに印刷したため、乾燥後に爪でこするとはがせてしまった。
Tシャツ向けのインクなのもあるかもしれないが、素材を事前に拭いたり洗ったりしておいた方が良いと思う。

3回目

太陽光(晴れ)、日陰にて露光時間30分
露光しすぎて抜けなかった。
太陽光は露光時間悩むし、夜や雨の日はできないので、いい加減蛍光灯に切り替えたほうが良いかもしれないと思った。

4回目

蛍光灯、露光時間3分ぐらい
湿ったタオルの上でスクリーンをセットしたため失敗したと思いこみ、時間も計らず試しに蛍光灯で露光。
ネットでTシャツくんスクリーンを、台所の蛍光灯で1分だけ露光してた記事を見たので、洗面台の電球型蛍光灯で長めに3分ぐらいやってみた。
ら、予想に反して一発で成功したというw
シャワーの勢いだけできれいに抜けた。
刷毛は細かいところやクズを落とす程度で十分だった。
2回目は印刷まで何とかやれたけど、あれもスクリーンをかなりごしごしやったので露光しすぎだった模様。
印刷はまだやっていないけど今までで一番きれいに抜けたし見たところピンホールもないので、蛍光灯で十分と分かったのは収穫大きい。